カシオの普及帯デジカメEXILIM EX-ZR400を購入しました。

最近、コンデジの領域をスマホが侵食してきています。
わざわざお金を出して別の”荷物”を持って歩くからには、それなりの理由がないと購入には至りません。
この領域のデジカメは、センサーサイズもそれほど大きくなく、写りもそれなりです。
スマホも段々センサーも大きくなり、画素数は控えめでもコンデジ並みの写りを実現するようになってきました。
しかし、このZR400はコンデジならではのメリットが見出せたため、購入にいたりました。
現在は、私はカメラ専用機として、次のようなことを求めます。
・カメラの基本性能部分がスマホのカメラより高性能(そんなに高機能でなくても良い)
・シャッターチャンスに間に合う高速性
・携帯性
・そこそこのバッテリー
スマホが弱い手ぶれ補正やズームなどは必要ですが、GPSのジオタグなどは個人情報漏洩やバッテリー消費の元になるため必要ないと考えています。機能としては面白いですけどね。
また、コンデジを使う場合は単なる記録として使うことが多いため、写りは求めません。
写りを求める場合はデジタル一眼やミラーレス機を使い分けます。
これらを念頭にコンデジの現行機を何種類か触ってみましたが、スピードを追求したモデルは富士フイルムの一部機種と、カシオのZRシリーズのみでした。
今回はサクサク動作が売りのコンデジ、カシオのEX-ZR400を購入しました。
まずは開封式。
アマゾン先生から送られてきた箱。

開封すると、ZR400の箱が。赤いです。

箱を開けるとこんな感じ。

並べてみました。

ジャジャーン。ZR400が出てきました。

後ろはこんな感じ。

今度は上から。

バッテリーの貴重な(?)ショット。NP-130 3.7V 1800mAh 6.7Whです。

バッテリーとSDは底部のふたを開けると覗きます。

起動するとセットアップが始まりました。

基本性能の確認のため、室内で撮影した感度別に写真を撮りました。
fc2のアップロード制限のため、残念ながら原寸大の写真はありません。
ISO80

ISO100

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

ISO3200

詳細が確認できないのは残念すぎますので、感度別写真のアップ画像も用意しました。
ウナコーワの文字部分です。
少し圧縮がかかっていますが、高感度のざらつき加減は十分比較確認できます。
ISO80

ISO100

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

ISO3200

全体的に若干のっぺりした写真ですが、ごく標準的なコンデジなりの写りで、特に良くも悪くもありません。
また、高ISOの写真を連写して1枚にまとめるモードがあり、これを利用するとISO-3200など相当感度を上げても、L版程度なら耐えられる品質で写ってくれます。
さて、本記事を書くにあたり、今回旅カメラとして2日間使い倒しました。
撮影枚数は1000枚程度です。
撮影をしていて気になった点をいくつか挙げました。
○良かった点・Pモード(プログラムモード)での高速性Pモードで使っている限りでは、「さっと出してさっと写す」が実現できました。
旅カメラとしてカメラがないときはiPhone5を使いますが、実はiPhone5って起動が高速で、連写がかなりできます。ボタン連打で結構な追従を見せますし、iOS7では撮影ボタン押しっぱなしで、秒間3~4枚くらいは撮ってくれます。
これと同じとまではいきませんが、かなり近い感覚で写すことができます。
・オートフォーカス性能コンデジはピンを確認して写真を等倍表示にすると、手ブレ以前の問題でピンが来ているか確認しづらいですが、高速性の割には比較的ピンが来ています。
オートフォーカスも早いですし、まずまず良好です。
・電池の持ち2つのバッテリーで1000枚写しましたが、2つめのバッテリーはまだかなり余裕があります。(2つめのバッテリーの表示は、まだ満充電のマークです)
なお、フラッシュは使用していません。
・手ブレ補正
ZR400の上位機種はレンズ内手ブレ補正とデジタル補正により、5段分の手ブレ補正を実現しています。
本機はセンサー側の手ブレ補正で1.5段~2段程度と聞いていますが、その割には頑張っていると感じました。
○問題点・プレミアムオートPROモードが惜しい自動的に撮影環境を検知し、最適のモードで撮影してくれるといううたい文句のこの機能。
環境のいい場所では全く問題ありませんが、室内など悪環境下では、シャッターがおりないことがあります。
特に悪環境下で高倍率ズームを使用した場合に顕著です。
同条件でプログラムオートでは問題なくシャッターがおりるため、プレミアムオートPROで選択されたモードが問題のようです。具体的なモードは確認できていませんが、モード選択自体に戸惑っている感もあります。
外で広角撮影の時などは全く問題ないのですが、条件が悪いときに最適なモードで移してくれるのがプレミアムオートPROの特徴と思いますが、残念ながらこれでは本末転倒です。
・重さ
ポケットに入れていると、ずっしり感があります。
もうちょっと小さくて軽いことを望みますが、人によってはこのくらいの大きさがあったほうがホールド感が得られてよいと思われるかもしれません。
・トリプルショットでの不思議な動作トリプルショットは3連写してくれるモードです。
パスト連写と呼ばれる機能ですが、連続して3枚の写真を撮ってくれるため、目つぶり防止など有効に活用できます。
私は1アングル3ショット程度はいつも撮るため、非常に重宝しました。
もっとも、いつもの癖で、トリプルショット×3ショット=9枚撮ってしまい、後からの写真整理が大変になりましたが・・・。
ところが、特定のSDカードを使用した際、たまに「フォルダが作成できません」とエラーが出て、撮影ができないことがあります。
そのときは、一端他のモードで写して戻ると、撮影ができました。
特にフォルダを作るような指示を出したわけでもなく、このモードがフォルダを作るわけでもないようです。
設定画面からフォルダを作ると正常に作成できるため、本当にフォルダを作ろうとしているわけでもないようです。
3枚のSDカードを試しましたが1枚のみで発生したため、該当SDカード固有の問題と思いますが気味が悪いです。
・プレビューの遅さ
本機は撮影の処理をバックグラウンドでうまく隠蔽しています。
撮影後にすぐ電源を切っても、しばらく処理をしています。
レンズの沈胴動作も申し分なく、個人的にはうまい処理だなぁと感心しましたが、欠点がありました。
撮影後にすぐプレビューしようとしても、処理が終わるまでプレビュー画面に推移できません。
どうしようもないかもしれませんが、なんとかなりませんかね。
○総合評価総合的に見ると、高速性にメリットを感じる向きならば十分満足できる製品です。
カシオは以前より高速性に力を入れていましたので、得意分野をうまく伸ばした製品と考えられます。
個人的にはお薦めできる逸品です。