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国策としての原発の意義を3つのキーワードで説く  このエントリーをはてなブックマークに追加

毎日不安な報道が続く福島原発ですが、原発事故に伴い、原発のあり方について真剣に議論されるようになってきました。
今までも散発的に議論されていましたが、一般の方々の興味・関心が薄く、学者・企業レベルでの議論または、一方的に情報提供者に有利な形での情報提供にとどまっていたところが、放射線の問題や関東圏での計画停電の実施により、一気に庶民化した感があります。
ここでは、脱原発のために知っておきたいキーワードと、今後我々が何をすべきなのかまとめました。


まず、原発を語る上で知っておいた方がいいキーワードを3つ解説します。

○3つのキーワード
・低炭素社会
・再生可能エネルギー
・スマートグリッド



・低炭素社会とは
CO2や炭素元素を含むその他ガスをなるべく排出しない社会を目指すための言葉です。これら炭素ガスは地球の温暖化に作用するとされています。
1997年にCOP3と呼ばれる会議で、京都議定書が採択されました。
この議定書には、CO2をはじめとする温暖化ガスの抑制が書かれており、今後発生する温暖化ガスを抑制し、世界の温暖化を防ぐための基準となります。

今日本で発電に一番使われている燃料はご存じですか?
石油ではありません。LNG(液化天然ガス)です。
実は、LNGは石油に比べてCO2の排出が少なく、産出が中東地域に限らないため海外からの輸入が量・金額ともに比較的安定的で、日本国内や近海での採掘も可能なエネルギーです。
ただし、国内では法律等の規制もあり、採掘は進んでいません。
LNG
資源エネルギー庁 エネルギー白書2010より

・再生可能エネルギーとは
太陽光や風力、波力や水力など、自然で発生して比較的短期間な周期で半永久的に利用できるエネルギーのことを、再生可能エネルギーと呼びます。
石油や石炭なども元々は植物などの生物から生成されますが、生成までに長い時間を要しますので、再生可能エネルギーとは言いません。

これら再生可能エネルギーはエコの代表的な扱いをされますが、一般的に気候変動などに影響されやすく、安定的な供給をすることが難しくなっています。
また、太陽光パネルなどの製作には、発電量に比べて多量の資源を要するため、もっと効率的なパネルの作成が求められるなど、一概にエコとは言えない状況もあります。

・スマートグリッドとは

日本国内において多くの人々は、今回の計画停電が始まるまでは、停電をほとんど体験することがなかったか、長くてもせいぜい10分程度の停電までしかなかったと思います。
このように日本の電力網は非常に優秀ですが、アメリカなどの諸外国の電力網はまだまだ発展途中で、大規模停電がたびたび起きています。発展途上国の国々では元々需要が供給を上回っている国も珍しくありません。
こういった国の電力網を「賢く」し、停電を減らす目的で、ITのメリットを利用したスマートグリッドという技術が利用されようとしています。

スマートグリッドという言葉は非常に広義な意味を持っていますが、上記のような諸外国の電力網を安定的にするためにIT技術を使う場合が1つ。
電力会社と需要家(皆さんのご家庭も需要家の一員です)間で通信を行い、いろいろなセンサを利用し、電力需要の確認や、家庭電化製品の制御、停電時の原因追及などを行うのがもう1つです。

このうち、今回の計画停電対策で有効な後者の技術を少し具体的に紹介します。

(1)家庭用電気自動車やプラグインハイブリッド車等のバッテリー管理
現在でも揚水型水力発電所において夜間の電力を膨大に備蓄し、昼間の需要期とのギャップを埋めるために利用されていますが、これを民間の個人レベルで行うための施策です。
夜間に電気自動車などの比較的大容量の電力を備蓄できるバッテリーに対して充電を行い、昼間の需要期にそれを放出します。
ただし、必要なときにそれらの機器が使えないと困りますので、バッテリーの放電はその車の利用パターンを学習して行います。
Lenovoのノートパソコンなどには、夜間充電して需要期の昼間に放電する機能がIBM時代からついていますが、これと同様な考え方です。

(2)企業・家庭内の機器運転制御
電力会社側から企業や家庭内の機器の制御が可能になります。たとえば、電力需要が多い夏場には、エアコンの設定温度をリモートコントロールで上げることで、電力の消費を減らします。
消費者としては、リモートコントロールを許す代わりに、より安価な契約をすることができるようになり、双方メリットがあります。
特に今回のような需要期の電力が不足する非常時には、大変有効な手段となります。

○原発に関する国の政策

ご紹介した3つのキーワードと一緒に使われているのが原発です。
原子力による発電はCO2の発生が少なく、再生可能エネルギーのような不安定さがなく、スマートグリッドで効率的に配分されていきます。
パッと見、聞こえがいいですよね。私たちはそのように今まで聞かされてきたのです。
メリットだらけであるように説明されてきた原発の推進を”国策”で進めてきた意義と、安全側に振り切れなかったリスクマネジメントとの乖離が今回の問題の焦点となります。

日本に限らず世界中の国においても、”国策”で進める事業については、膨大なモノとヒトとカネが動きます。
今回の事例でも原発利権という言葉ができるくらいに、膨大なカネが膨大なヒトの元、やりとりされています。
これは、こちらの記事でも紹介されているように、国策の名のもとで、利権を得られる企業が信頼の置けると考えられている研究機関を介して国民に納得させるための政策を行い、官僚の天下り先が確保されます。
国民に納得させるためには、世界的に共通のなるべく大きな敵を設定する必要があり、CO2をはじめとする温暖化ガスがこれに利用されているわけです。
数兆円規模とも言われる排出権取得のための費用を押してまで、日本が積極的に温暖化ガス削減推進を行う裏には、”国策”に”隠された意味”があるとしか思えません。

国策でガンガン国費を投入し、研究開発を進めてきた結果、日本人の勤勉さ・技術力も相まって、すばらしいモノができてしまいました。これが原子力発電であり、その燃料を再活用する高速増殖炉であったりします。
技術を持っていない諸外国では、国策をもってしても、他国の技術を導入するレベルでの対応しかできないですが、日本の優秀な技術者が全力で開発してしまった結果、現在のような高度な原発施設ができてしまったのです。

しかもその不完全で新たな技術の実験の場は、日本国民の危険を顧みず、狭い日本国土のどこかですることになります。

○結論
今回の福島原発事故には、間違いなく膨大な税金が投入されます。
電力供給についてもその例外ではなく、早期の火力発電所等の増設が検討されることでしょう。
現状、単なる発電所の増設による供給の増加を狙うのではなく、再生可能エネルギーやスマートグリッドを普及させるチャンスです。

”国策”はすべてが悪者ではなく、日本が今後も安定的に発展していくためには、正しい形で多くの”国策”を推進していく必要があります。
官僚主導・政治主導どちらをとっても、実現のためには多くの壁が待ち構えています。

今こそ、変わる時です。
それは政治家や官僚が変わるのではなく、それを監視する国民の目が問われています。
今回のツケを間接的に払わされる国民一人一人が、マスコミや政治家の言うことをそのまま鵜呑みにすることなく、”自分で考えて行動する”ことが求められます。

大事なことなのでもう1度言います。
国民一人一人が、マスコミや政治家の言うことをそのまま鵜呑みにすることなく、”自分で考えて行動する”ことが重要なのです。
そのためにできることを、国民全員が自分で考え、一つずつしていきましょう。

( 2011/03/29 18:00 ) Category 科学 | TB(0) | CM(0)

アリジゴクが巣を作る過程を早送り!  このエントリーをはてなブックマークに追加

アリジゴクの巣を見たことありますか?

子どもの頃、ある程度田舎に住んでいた方なら、砂場にアリジゴクの巣を見たことがあるのではないでしょうか。
砂場でなくても、ある程度乾いた砂地ならば、アリジゴクが巣を作って待っているところを見ることができると思います。

彼らの作る巣の形って、見事に綺麗な円形ですよね。
あの巣をどうやって作っているのか、早送りした動画がありましたのでご紹介します。



何度か作り直していますが、測量することもなく見事な巣ができあがりました。
例えば広い校庭に、人間が石灰で線を円形に引こうとしても、こうはできません。

昆虫の潜在能力って凄いですよね。生き物の奥深さを感じることができました。

( 2010/12/09 19:18 ) Category 科学 | TB(0) | CM(0)

JAXAiの事業仕分け  このエントリーをはてなブックマークに追加

東京丸の内オアゾ内にあるJAXAiが、2010年12月28日をもって閉館します。

○情報センターJAXA i
http://www.jaxa.jp/visit/jaxai/index_j.html

JAXA i

2010年12月1日 更新
JAXA i 閉館のお知らせ
情報センターJAXA i は2010年12月28日(火)をもって閉館いたします。なお、閉館時刻は通常通り20時となります。
2004年9月14日にJAXAの情報発信拠点として開館以来、約116万人以上の方にご来場を頂きました。誠にありがとうございました。
現在、閉館に向けたファイナルイベントの開催を準備しています。詳細が決まり次第、こちらのページにてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。
これまでご来場いただきました多くの方々、ご支援いただきました方々に、あらためてお礼申し上げます。


年間20万人弱の来場者を迎えていたというのに、切ないですね。
しかも、はやぶさで一気に知名度が上がった途端、これですか…。

事業仕分けで閉館が取りざたされていましたが、結局本当に閉館することになったようです。

ちなみに事業仕分けの第3弾の結果はこちら。
http://www.cao.go.jp/sasshin/shiwake3/details/2010-11-18.html#A-23

この仕分け結果から見えてきたJAXAの問題をまとめました。


1.契約関係がまだぬるい
契約関係は、未だに随契や、ほとんど競争になっていない2者程度の一般競争入札が多いですね。
業種が特殊なので一部業者しか取り扱えないのは分かりますが、金額がべらぼうに大きいので、ここらを絞る方法を考えてもらいたい。
数十億の随契とか普通に考えてもおかしいですよ。

2.役員報酬が高すぎる
”公益法人”で一千万円以上もらっている役員が必要な理由がわかりません。
さすがに官庁OBは減ってきているようですが、もう少し何とかならないのでしょうか。

3.JAXAが民間からも収益を得るべき
JAXAの活動自体は立派な成果が多くあり、また人々の関心を引きやすい未知のロマンにあふれています。
現在、収益は文科省からの交付金で賄っており、折角の資源を有効に活用していない状況と言えます。
お台場の科学館などとの併合と言った話もあるようですが、種子島宇宙センターなど持てる施設をもっと観光地として開発することで、まずは収益を得てお金の巡りを作ることが重要と思います。

JAXAiもその一環として、TPOに応じた魅力あるコンテンツを揃えて公開することで、少なくとも存続する面目が立てられると思います。
例えばJAXA iの1億の年間維持費を20万人の年間来場者で賄うには、1人あたり500円ずつ回収すれば良い計算になります。これは、入場料だけでなく、トータルでこの利益が出れば良いのです。
有料化することで入場者数は減るかもしれませんが、地の利や持ち得るコンテンツを生かして、皆でアイディアを出し合いたい所です。

事業仕分けに負けず、JAXAには踏ん張ってもらいたいところです。

( 2010/12/07 19:43 ) Category 科学 | TB(0) | CM(0)
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